ドラマのようにはいかないもので ◇

※今回ちょっと怪我の話をしますので、痛い話が苦手な方は読まないで下さいね。


またも長らくご無沙汰してしまいました。
脚立から後ろ向けに落っこちて怪我をしてしまいまして。たいした怪我ではなかったんですが、怪我の場所が後頭部だったのでちょっと大人しくしてました。
自分では傷口が見えないのでデジカメで撮影して見てみたのですが、スプラッタでした。あぁ怖かった。パックリいってたので縫われちゃいました。

怪我をしたのは親戚の家でだったのですが、そこん家の犬は神経質でなかなか懐かなくて、家族以外では私にくらいしか触らせない子だったんですが、今回怪我をしたとき私にまとわりついて怪我の治療の為に私に触ろうとする姉や他の人に噛み付きに掛かって大変でした。姉にも私の次くらいには懐いていたし、他の人にも懐かなくても噛み付くまではしない子だったのに。
怪我をした私を守ってくれているみたいで嬉しかったんですが、治療の邪魔をしてどうするんだ、という感じでした。
後から落ち着いたのか、申し訳なさそうに姉の手を舐めてご機嫌を取っていましたが、叱られてました。ごめんよワンコ。


しかし、今回頭を打って思ったことは「こんなに血が出るほど頭を打っても気絶しないもんなんだな」でした。
よくドラマでは鈍器で殴られたらパタッと倒れて気絶しますよね。
私は全然大丈夫で落ちてすぐに自力で立ち上がって「あー、吃驚した。頭打っちゃったよー」何て言いながら頭をなでたら血がタリっと……。いやー吃驚しました。そんなに痛くはなかったのに、頭って大げさに出血するから驚くんですよね。
幸いというか、現場に元看護婦と作業療法士という医療関係者が二人もいたので素早い処置をして貰えて大事には至らなかったんでこんな呑気なことを考えていられたんですが。

以前には貧血か何かで意識を失って倒れたことがあったのですが、そのときは自分が床に頭を打ちつけた“ゴン”という音で「今の音、何? つーか何で私廊下で寝てますか? おでこ痛いし」な状態ですぐに意識が戻って、倒れるほど気分が悪かったはずなのに笑っちゃいました。

どうしたってギャグになってしまう、お笑い体質な自分……。
ドラマだったらかっくいーお兄さんが助け起こしてくれるまで気絶している物なのに。
現実なんてこんなもんですね。

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 漫画版『シャーロック・ホームズ』 その1 ◇

今回は漫画版のホームズをご紹介。
『ホームズ』と名の付く漫画は沢山ありますが、ここでは正典に忠実な物を取り上げたいと思います。
シャーロック・ホームズの冒険
『ぶなの木立ち』『ギリシャ語通訳』
1994/朝日ソノラマ/JET/400円

『ぶなの木立ち』は150P程で後のページはJETさんのオリジナルのお話が2話。『ギリシャ語通訳』は100P程でエドカー・アラン・ポー原作の『アッシャー家の崩壊』が収録されております。何故この組み合わせなのかは謎。

JETさんは独特の雰囲気のある絵を描かれる方なので、好き嫌いが分かれてしまう作家さんですが、私は大好きです。
ホームズが大好きな作家さんで、『倫敦魔魍街シリーズ』というホームズに憧れた狼男が、親友の吸血鬼を巻き込んでホームズとワトスンを名乗り、ロンドンの街を荒らす魔物達と対決するという漫画も描かれています。
ホームズに限らずミステリー作品全般がお好きで、他にも『エラリー・クイーン』『金田一耕助』『黒蜥蜴』等を書かれております。
どれも面白いのですが――『黒蜥蜴』は高階良子さんの描かれた漫画の方が面白かったです。高階さんはやっぱ凄い。

それはさておき、このホームズ2作品は正典に忠実かつグラナダ版の影響も感じさせてくれて、グラナダ版ファンには二度美味しい本です。
フリートークを読むと、まだこの漫画が描かれた頃は、ジェレミー・ブレットがご存命だったんだよな、としみじみと思い返してしまったりします。

シャーロック・ホームズの冒険
2000/朝日ソノラマ/JET/590円

上記2冊はすでに絶版となりましたが、文庫版でまとめて出版されたのがこちら。
こちらの同時収録はガストン・ルルー原作の『オペラ座の怪人』
サイズが小さくなってちょっと寂しいですが、まとめて読めるのでお買い得です。が、JETさん直筆のホームズへの熱い愛を語ったフリートークが収録されていないのが玉に瑕。


シャーロック・ホームズの冒険 〜バスカヴィル家の犬〜
2006/朝日ソノラマ/JET/600円

真打ち登場! という感じの『バスカヴィル家の犬』です。同時収録は『赤い紅玉』
二大人気作品収録という感じでいいですね。
本のサイズもちょっとだけ大判でゴージャス?

ただ、個人的に些細ながらも好きなシーンが削られていてがっかり。もう少しページを割いて、丸一冊バスカヴィルでいって欲しかったな。
後、ちょっとワトスンが太りすぎです。ダイエットさせてください〜。

“ネムキ”という雑誌で『入院患者』も連載されている(いた?)そうですので、まだまだ先がありそうで楽しみです。是非、全話制覇していただきたい!



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